クロピドグレルとアスピリンの治療効果
プラスグレルとクロピドグレルはどちらもアスピリン製剤と併用され、このときの効果はプラスグレルとアスピリンの組み合わせのほうが、クロピドグレルとアスピリンの治療効果よりも高かったことが報告されています。
プラスグレルは新しい薬であるため、まだ心臓にしか適応はありませんが、クロピドグレルは歴史がある薬であるため、使用実績が豊富で、「脳」、「心臓」、「末梢」の3つの領域で適応症をもっています。
臨床試験で得られたような効果が実際の臨床現場では得られないというのはよくあることです。その原因としては、薬の飲み方や使い方が複雑であったり、副作用が多くて服薬を続けられないといった問題の他に、代謝酵素の活性による個人差も知られています。そのため薬剤師は、薬の服用方法について十分指導すると共に、より高い薬効を得るために、最近の新薬では代謝酵素による個人差を減らす工夫がなされていることが多いということも知っておくと良いでしょう。